12月4日、成田良悟さんの小説『BLEACH Can’t Fear Your Own World Ⅲ』が発売されました。
檜佐木修兵を中心として、四大貴族である綱彌代時灘の野望がえがかれた『BLEACH Can’t Fear Your Own World 』シリーズは、1~3まであり今回の3冊目で完結となります。
10月の後期、2作目の発売前『平子真子隊長の卍解がえがかれる』という情報と、その卍解は『逆様邪八宝塞(さかしまよこしまはっぽうふさがり)』という名前である。という事が明るみに出ました。
卍解までひねくれ者の斬魄刀・逆撫
コミックス本編でも、主要な人物として登場。
藍染惣右介の虚化実験により、現世に身を潜めることになりながらも、最終的には元来の居場所である『五番隊隊長』として返り咲いた平子真子。
その斬魄刀、『逆撫(さかなで)』は、コミックス内では始解までしか描かれていませんでした。
しかし隊長である事や経歴から考えても卍解は習得済みであるはず。
卍解が見たい、そんな読者の期待が叶う事となりました。
逆様邪八宝塞の能力
逆様邪八宝塞の能力は、
『敵と味方の認識を倒(さかさま)に逆転させる』事
作中では、膨大な数の敵に一人で立ち向かい、その敵を同士討ちさせることで一網打尽にしました。
撫子の花を思わせる巨大な花型の台座。
その変化した斬魄刀の中に平子本人が入り、後はただ敵の同士討ちを待つ。
始解の能力である視覚と聴覚を逆転させる等の『錯覚』から、卍解でそれが強化され『催眠』にレベルアップしたといったところですね。
・滅却師が瀞霊廷の中に現れず、外で陣取ってくれたら大半は片付けられた
・味方がいたら駄目、サシの勝負でも駄目、大勢の敵と自分一人でないといけない
・始解が強者向きで、卍解が雑魚向き
といった事を作中の平子本人が語っています。
なかなか不便で使いにくそうな卍解だと本人も思っている様子。
しかし、コミックス本編で卍解を出していない理由の裏付けとして素晴らしいと思いました。
滅却師もそうですが、空座町決戦の際に藍染と対峙しているので、そこで卍解を出さなかった理由がきちんと繋がったことになります。
周りに大勢の味方がいた事と、藍染に仮にこの能力が効いたとしても同士討ちできる強さの敵がいなかったわけですからね。
逆様邪八宝塞があまりに使い勝手の良いものだと
「なんで藍染と戦った時に出さなかった!」となってしまうので…
そんな難しい設定の中で、「始解が強者向きで、卍解が雑魚向き」という一般的な斬魄刀との逆転感を出したあたり。
やはりBLEACH、流石久保帯人先生。
BLEACH Brave Souls に登場
2020年3月25日に、スマートフォン向けゲーム『ブレソル』からYouTubeに公開された動画にて平子真子が登場しました。
同時期に、千年血戦篇のアニメ化が決定しましたが、こちらは小説です。
小説がアニメとなることはないと思われますので、これだけでも十分嬉しい。
もう1つの、小説CFYOWコラボの目玉である、檜佐木の卍解『風死絞縄』にも注目です。
ブレソルでは、逆撫と平子を包む、花弁のようなものがしっかりと描かれています。
平子の卍解について1つの心残り
これは筆者の個人的な憶測だった話です。
いまさら感があるのですが、実は『逆様邪八宝塞』という卍解の名が10月に公開されるより以前に、
『逆撫』の卍解の名前でも推理してみよ~
と思って、お風呂でボ~っと考えてみた事があったんです。
『花天狂骨枯松心中』のような漢字まみれの難しいのは流石に思いつきもしないので、
「まあ、元の2文字は残ると仮定して…」
と自分なりにふと思いついたのが、『逆様撫子』(さかさまなでしこ)でした。
元あった漢字に1文字ずつ足しただけですから、凡庸な考えではあるし、まあ当たったすごいよね~くらいに思っていたんですが…
『逆様邪八宝塞』と聞いた時。
ああ、やはり漢字まみれのオサレな雰囲気でしかも「さかしま」と読むのか、ほほお~撫子なんて全然違ったね。
なんて思ってましたが、撫子を思わせる花がうんぬん…という辺りを小説で読んだ時は、「うわ、ちょっと惜しかった~」 って思いました(笑)
平子真子の卍解『逆様邪八宝塞』についてでした。
ご覧いただきありがとうございました。