ブリーチ内で、主要な死神として出てくるのは、大体が護廷十三隊の隊長・副隊長。
もちろん、席官として出てきて活躍する人物もいるとはいえ、やはりコミックス全体を通して席官は地味なキャラが多い印象を受けます。
尸魂界篇に出てくる『かませキャラ席官』と、千年血戦篇に出てくる『地味な席官』、5人についてまとめてみました。
一貫坂慈楼坊(いっかんざかじろうぼう)
まずは、七番隊第四席・一貫坂慈楼坊。
尸魂界に黒崎一護たちが突入した際、石田雨竜と交戦した席官です。
斬魄刀は、『劈烏(つんざきがらす)』。
解号は、『羽搏きなさい(はばたきなさい)』。
刀身がバラバラの刃になり、本人の周囲を飛び回る能力です。
兄は尸魂界の門番、「兕丹坊(じだんぼう)」。
そのため、普通の人間よりかなり大きい体格をしていますが、大きいとはいえ、なぜ兄と同じ巨人ではないのか気になります。
称号『鎌鼬(かまいたち)』
最強の飛び道具使いの称号・『鎌鼬』。
慈楼坊いわく、別名を鎌鼬慈楼坊というのだとか。
一見すると称号といえば『剣八』を彷彿とさせ、強いイメージです。
しかし、残念ながら第四席が威張って使っている程度の称号になってしまっています。
石田雨竜にも、「鎌鼬雨竜なんて、いい名前だとは思わない」と言われる始末です。
一貫坂慈楼坊、石田によって再起不能に
まさに、かませキャラ。
『最強の飛び道具使い』と自らを称し、散々威張り散らしたあげく、慈楼坊は瞬殺されます。
自慢の斬魄刀『劈烏』は全て撃ち落とされ、追撃しようとする手を撃ち抜かれ。
せめてもの弱い井上織姫を攻撃しようするも、まわりこまれて矢を撃ち込まれます。
この時、「鎖結(さけつ)」と「魄睡(はくすい)」という霊力を司る部位を狙い打たれた事で、一貫坂慈楼坊は、二度と死神になることのできない身体にされてしまいました。
斬魄刀開放から、決着までわずか14ページ!
尸魂界篇の死神の多くは、敵だったけど味方になるキャラが多い中、一貫坂慈楼坊は完全なるかませキャラとして退場しました。
円乗寺辰房(えんじょうじたつふさ)
続いて、八番隊第三席副官補佐・円乗寺辰房。
上記の一貫坂慈楼坊よりも、席官としては格上な三席です。
女性のような三編みが特徴的ですが、体格や風貌は筋骨隆々。
自称・大剣豪なだけあり、大柄でとても強そうな死神にみえます。
しかし、チャドによってワンパンでKOされてしまいました。
コミックス内では、斬魄刀の解放はしていません。
しかし、ブリーチのゲーム内で『崩山(ほうざん)』という始解を使い、解号は『乱舞せよ』というらしいです。
強すぎるチャド、弱すぎる円乗寺辰房
登場から、わずか3ページ!
ブリーチかませナンバーワンなのではないかという、見事なワンパンKO。
チャドと井上はあくまで人間、しかも現世で特殊な力に目覚めた直後。
この辺りのシーンのチャドの強さは、眼を見張るものがあります。
この後に、京楽春水とチャドの戦いが始まりますが、
『ここまでずっと無敵だったチャドが敵わない』
という、京楽のカッコよさと強さを引き立てるために存在したと言っても過言ではありません。
京楽に全く歯が立たないチャドは、
「さっきのやつは副官補佐と言っていた。」
「たった2つの階級がこんなにも遠い。」
と、円乗寺辰房のことを思い返しています。
崩山剣舞(ほうざんけんぶ)
「ほしゃしゃしゃしゃしゃ!」と言いながら剣を振る技、『崩山剣舞』。
円乗寺辰房の渾身の技のようで、まわりにいた隊士が、
「おお…辰房様の崩山剣舞!」
と、どよめいている事からも、少しは有名な技のようです。
更に、「この大剣豪、円乗寺辰房の剣技。今まで、ただの、一度たりとも」という台詞を発しながら殴られた事から、この『崩山剣舞』で戦って勝った経歴は少なからずあるのでしょう。
ただ、『崩山』を始解していないのに、『崩山剣舞』と言われても、ただの剣を振り回しているだけな気もします。(おそらく始解は後付設定なのでしょう)
三番隊の三席、五席、六席
最後に、三番隊の席官3人です。
千年血戦篇、星十字騎士団の来襲時に、吉良イヅルが倒れるシーンがあります。
そのシーンで一緒に登場し、始解しただけで、戦う事もできず負けた3人。
瞬殺されたという点では一緒ですが、一貫坂慈楼坊、円乗寺辰房に比べると、『かませキャラ』というよりは『地味なキャラ』というべきポジションかもしれません。
戸隠李空(とがくしりくう)
三番隊・第三席。
吉良イヅルの次の席次ということもあり、吉良が倒れた後でも咄嗟に仲間に指示を出しています。
会話や口調から、真面目で冷静そうな印象を受けますね。
斬魄刀は『春塵(しゅんじん)』。
解号は『巻きて昇れ』。
『春塵』だけは、変化した斬魄刀を1コマだけ見ることができます。
大剣と鎌を合体させたような見た目をしていますね。
吾里武綱(ごりたけつな)
三番隊・第五席。
ゴツい印象を受ける顔つきと、謎のヘルメットとゴーグルをしています。
戸隠李空とは違い、口調から余裕を感じられます。
もしくはただ不真面目なだけか、いずれにしても緊張感のない発言ではあります。
斬魄刀は『虎落笛(もがりぶえ)』。
解号は『吹鳴らせ』。
形状は描写されることなく、瞬殺されてしまいました。
片倉飛鳥(かたくらあすか)
三番隊・第六席。
美男子ですが毒舌のようで、吾里武綱を罵っています。
たしかに、吾里武綱の言葉は緊張感に欠けるものでしたが、それを咎めるというより、いつもこんな風に会話をしているという印象を受けます。
斬魄刀は『片陰(かたかげ)』。
解号は『打消せ』。
こちらも、描写されることなく瞬殺されてしまいました。
アニメ BLEACH千年血戦篇にて
この三番隊席官たちの瞬殺シーンは、『アニメ BLEACH千年血戦篇』にて放送されました。
アニメでは、シーンや戦闘描写に多少の改変が入ることがあります。
しかし、この瞬殺シーンは、瞬殺シーンのまま放送されました!
「活躍のないキャラを加筆してほしい」or「原作のままアニメ化してほしい」など、賛否両論あると思います。
ただ、このシーンは星十字騎士団(特にバズビー)のあまりの恐ろしさを描くため、この原作のまま放送されて良かったと感じました。
結局、この3人の斬魄刀の内容は、今後も謎のままということになりました。
弱い席官について・最後に
以上、尸魂界篇のかませキャラ席官と、千年血戦篇に出てくる地味な席官、5人でした。
- 十一番隊第三席・斑目一角
- 十一番隊第五席・綾瀬川弓親
- 四番隊第七席・山田花太郎
など、隊長・副隊長ではない席官でありながら、登場機会に恵まれている強いキャラも多くいます。
しかし、大抵の席官は弱い人物がどうやら多そうですね。
チャドの言う通り、隊長・副隊長という2つの差はかなり大きいのでしょう。
三番隊の3人は、名前など覚えていないという人も多いのではないでしょうか…
以上、護廷十三隊の弱い席官5選でした。
ご覧いただきありがとうございました。