市丸ギンと卍解・神殺鎗(かみしにのやり)は最強クラス【ブリーチ考察】

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BLEACH(ブリーチ)の中でも人気の高いキャラの1人、市丸ギン(いちまるぎん)。

彼の「13kmや」という名言はあまりに有名です。

 

三番隊隊長として、そして藍染惣右介の部下として、登場時から基本的に悪役キャラ。

しかしその裏には幼馴染である、松本乱菊を救いたいという願いがありました。

 

崩玉と融合した藍染に一矢報いて散る、という最期をむかえてしまいます。

 

キャラクターとしては大きく取り上げられていた市丸ギンですが、斬魄刀に関しては発動する機会はわずかでした。

 

彼の斬魄刀、神鎗(しんそう)。

その卍解、神殺鎗(かみしにのやり)。

 

主であった藍染惣右介の鏡花水月(きょうかすいげつ)が圧倒的に強すぎて、有名すぎて、市丸の斬魄刀は並なイメージになってしまいがち。

 

しかし、この神鎗も最強クラスの強さを持った斬魄刀である事を考察したいと思います。

 

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市丸ギン・概要

初登場時は、『護廷十三隊 三番隊隊長』。

 

藍染惣右介の反乱を期に、部下である彼も隊長の座を空ける。

『元 五番隊副隊長』として、藍染の元に直接いたこともあります。

 

十番隊副隊長の松本乱菊とは、流魂街からの幼馴染。

死神になった事も藍染の元についた事も、全ては松本への思いからです。

 

京都弁で喋り、キツネやヘビに例えられる細い目をしている。

その目がはっきりと見開かれたのは、命尽きる間際の事でした。

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市丸ギンの斬魄刀・神鎗と神殺鎗

 

始解『神鎗』

普段の見た目は、脇差のような短刀。

解号により斬魄刀が伸びる能力。

 

脇差百本分伸びることから「百本差し」という異名がついたようです。

 

卍解『神殺鎗』

卍解の名前は「神殺鎗」(かみしにのやり)。

初めて卍解を使ったと思われていた一護との闘いでは、能力を隠し偽っていました。

 

「最速の斬魄刀」であり、卍解すると13km伸びる。

伸縮速度は手を叩いた音が聞こえる500倍。

 

単純に音速の500倍とするならば、時速約62万km。

約4分で地球を一周して帰って来る速さです

しかしこれは偽りの能力でした。

 

伸縮の際、刀身が塵になり、相手の体に塵の破片を残す。

残された破片には猛毒がある。

解号とともに猛毒の効果が発動する。

 

本当は以上のような能力。

しかし、実際に刀が伸びる範囲や速度が上がっているのも事実のよう。

刀の長さと速さが、どこまでが真実なのかは市丸ギンにしか分からぬままです。

 

オサレ度の高い斬魄刀の名前

始解の名は音読みの「しんそう」に対し、卍解の名は訓読みの「かみしにのやり」。

漢字も当て字が使われている等、バツグンのオサレ度を有しています。

 

『舞踏(ぶとう)』『舞踏連刃(ぶとうれんじん)』という技を卍解で使いますが、こちらのネーミングもかなりオサレ。

 

BLEACHにおける強さの基準は、作中でこそ『霊圧』です。

しかし、名前や見た目が『オサレ』であることも、ある意味強さに直結することも忘れてはならないですね(笑)

 

卍解・神殺鎗は、最強クラス

さて、この神鎗。

作中で描かれているところをしっかり着目してみると、破格の性能を持った斬魄刀であることがわかります。

 

卍解・神殺鎗に至っては、使い方次第では最強クラスです。

神殺鎗の強すぎる点を3つピックアップしてみました。

 

①刀の重量が変化していない

一護の前で卍解を使ったシーン。

実際は、伸びる距離自体は卍解の真の能力ではなかったのですが、街中のビルを真っ二つにするシーンがあります。

 

この伸縮の際、当たり前ですが刀の長さが伸びた分、普通は刀は重くなるはずです。

本当に13kmであったにせよ、そうでないにせよ、街中全体に届く長さまで伸ばした刀の重量は凄まじいものになりそうです。

 

しかし市丸は、片手でそれを振り回していました。

見た目にも屈強とは思えない体型をしている市丸ギン。

 

神殺鎗は、ビルを斬れる長さになろうと、もとの脇差くらいの重さしかないと推測されます。

包丁で、キュウリを横からスライスする感覚でビルを斬れてしまうのです。

 

仮に市丸ギンが意外とパワーキャラで、信じられない腕力を持っていたとしたなら、振り回すときそれ相応の描写がされるでしょう。

しかし、叫ぶとか手や腕に力がこもるとか、そういった力の入っている雰囲気は一切ありませんよね。

 

直接攻撃系の能力である以上、基本的には死神が形状の変化に対応しなくてはならないはずです。

しかし重量が変わらないのあれば、本来の姿である短刀を振る感覚で、好き放題伸ばした太刀を振れるという扱いやすい卍解なのです。

 

②切れ味がライトセーバー並

上に同じくビルを真っ二つにするシーンでは、ビルの配管までものの見事にスパっと切れています。

「長さを利用して叩き斬り、破壊した」といった感じではありません。

 

まさに、映画『スターウォーズ』に出てくるライトセーバーのような切れ味。

 

「同じ卍解が、卍解で止められねえワケねえだろ」

と黒崎一護が言うシーンがあります。

 

もしかすると、卍解に至っていないような死神の斬魄刀はスパっと真っ二つにされかねないのかもしれませんね。

 

③猛毒の威力が高すぎる

一度しか発動することはなかった神殺鎗の猛毒ですが、あまりにも相手が悪すぎました。

 

完全に宝玉を取り込んだ藍染惣右介は、もはや不死身の領域に達しています。

倒せなくても仕方なかったでしょう。

 

逆に、浦原喜助、四楓院夜一、黒崎一心の総攻撃。

そして、九十番代の強力な鬼道をまともに受けてもビクともしなかった藍染を、一瞬とはいえ大ダメージを与えた猛毒には凄まじい威力があるに違いありません。

 

藍染以外はもちろん、下手したら宝玉を取り込む前の藍染でもオーバーキル級。

少なくとも攻撃力においては、斬魄刀のなかでも最強クラスだと言えるのではないでしょうか。

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市丸ギンが神殺鎗を応用したら

 

①スナイパーと化す

空座町での戦いで、市丸ギンは藍染惣右介と共に最終盤まで傍観していました。

 

作中では文字通りただ傍観していただけでしたが、遠くにいる敵に向かってスナイパーのような役目を果たすことも可能だったわけです。

 

伸縮速度が音速の500倍ではなかったとしても、目で見て避けるなど到底できない速さ。

もし、本格的に戦闘に参加していたなら、藍染のそばで傍観している風を気取りつつ、1人1人射抜く戦法がとれたはず。

 

市丸が見えるかどうか程度の距離。

その間合いで、既に一方的に攻撃されるとしたらかなり恐ろしいですよね。

 

②脱出装置と化させる

もし、戦いを避けたいか、敗北しそうな時にもこの神殺鎗は役に立ちます。

地面、もしくは頑丈な建物に向けて神鎗を伸ばし、柄を持って遠くへさよならすればいいのです。

 

阿散井恋次 も、卍解・狒狒王蛇尾丸 (ひひおうざびまる) を移動手段としているシーンがいくつもあります。

特に映画では、ことごとく移動手段にされていました。

 

ひとつ問題なのは、神鎗の切れ味が良すぎる事。

切れ味が良すぎて建物などの支えそのものを貫通しかねない事は注意すべきでしょう。

 

市丸ギンはヒーロー

神鎗と神殺鎗は斬魄刀のなかでも最強クラスである事を書いてきました。

市丸ギンという人物自体も、力量、霊圧、経験の揃った強い死神だったことは間違いありません。

 

幼少期から松本乱菊を救う事を決意し、藍染を倒すために藍染のもとで生きてきた市丸。

 

「鏡花水月の能力から逃れる唯一の方法は、完全催眠の発動前から刀に触れておくこと」

「その一言を聞き出すのに、何十年かかった事やら」

 

藍染を倒す瞬間のために、周囲全てを敵に回した市丸ギン。

本当に一途でカッコイイ死神でした。

 

ご覧いただきありがとうございました。